ノムさんが監督なら、どこの球団でも応援する。

野村監督語録集~名将かく戦い かく語りき~ [DVD]
ノムさんが監督なら、どこの球団でも応援する。
introducing 「ナチュラル」「がんばれ!ベアーズ」「プリティ・リーグ」
ひねくれ者の僕は、もともと福岡の球団だったライオンズが所沢に本拠地を移しても、ライオンズ・ファンであり続けた。
森祇晶が監督をした9年間のうち8度もリーグ優勝を果たしたときは熱狂的に応援した。
福岡に「野球鳥」という焼き鳥屋がある。ほとんどのメニューを野球関連の言葉で代用している。
豚バラはシングルヒットで、とり皮は勝利投手、すなずりは独身選手、という具合。
スタッフ全員がライオンズのユニフォームを着ていた。
かつて野村克也が監督兼現役捕手として活躍したホークスが福岡に本拠地を移して来たとき、西武とダイエーのミックスになった。やがてダイエーだけとなり、ソフトバンクに変わった。
だが僕は頑としてスタンスを変えなかった。
ハイホー、マンハッタン坂本です。


野球鳥.jpg豚バラ.jpgメニュー.jpg 野村克也はまぎれもなく名野球監督だと思う。
当然のことながら、熊本工業高校のエースで、V9を達成した巨人軍監督・川上哲治も名監督だ。彼のもとで13年連続ホームラン王に輝き、15年に渡ってホークスの監督を務めた王貞治も、巨人軍の正捕手として地味ながらV9を支え、西武ライオンズを6度も日本一に導いた森祇晶(まさあき)も名監督だ。
だが弱小球団を勝てるチームに育て上げる手腕にかけては、ノムさんの右に出る者はいない。
アメリカ人は、弱小チームが強くなっていくスポーツ映画が好きだ。

「ナチュラル」
のニューヨーク・ナイツのベンチでは、選手のヘボなプレイに監督のポップ(ウィルフォード・ブリムリー)のぼやきが止まらない。そこにスカウトに雇われ契約書もあると言って、35歳のルーキー、ロイ・ハブス(ロバート・レッドフォード)が現れる。
初めのうちポップは、ロイを練習にも参加させない。純粋にメジャーリーグでプレイすることが夢で16年間苦労してきたロイが盾突いたので、仕方なくバットを握らせる。するとホームランの連続。ポジションのライトのスター選手が事故死してレギュラーになってからは、大活躍。チームは連戦連勝。
ロイは大スターとなり、監督の笑いは止まらない。
監督の姪とロイがつき合い出したので、ポップは悪運をもたらすと忠告するが、耳を貸さない。ロイはスランプに陥り、チームも負け続けて下位を低迷。
シカゴの試合で幼なじみが見に来てくれたお陰で、復活。ペナントレースはプレイオフまでもつれ込む。
古傷を押して出場したロイは、特大の逆転サヨナラ3ランホームランを打ち、ボールはバックライトを直撃する。
監督の眼鏡には、すだれ花火のように電球の火花が映っていた。
  (注釈1)

「がんばれ!ベアーズ」のバターメーカー(ウォルター・マッソー)は、マイナーリーグの元プロだが、今はただの呑んだくれのプール清掃員。金のためにリトル・リーグの寄せ集めチームの監督を引き受ける。
野球をやりたいだけで、ルールも知らなければまともにボールも捕れないガキ連中に適当につき合う。1イニング26点も取られ最初の試合を放棄する。雇い主から解散しろと言われ、笑い者にされた子供たちに言う――「一度あきらめたら、習慣になる」
仕方なく、女子だが教え子の天才投手アマンダ(テイタム・オニール)を助っ人に連れて来、プレイの仕方を基礎から教え直す。
バイクを乗り回す不良少年だがオールマイティのケリーを何とか引きずり込んでからは、チームの快進撃が始まる。
だが決勝に残るための大事な試合で、バターメーカーは飛んでくる球を全部捕るようケリーに命令する。
決勝戦でも勝ちにこだわるあまり無理強いをし、わめき散らす。
途中、抵抗する子供たちの目を見てハッと気づく。全員野球だ。控えの選手を残らず出場させ全力で戦わせる。
ホームラン性のフライをへなちょこ選手が捕球したとき、涙が出た。
  (注釈2)

「プリティ・リーグ」は、太平洋戦争勃発のお陰で、プロ野球選手を根こそぎ戦地に駆り出された球団オーナーたちが1943年に発足させ、11年間実在した全米女子プロ野球リーグの話である。
ジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)は、ナ・リーグで6度もホームラン王になったスター選手。その知名度の高さでピーチズの監督に雇われる。
だがピンクのスカートをはいた選手たちを指揮する気はなく、ダッグアウトの中で酔い潰れている。
もっぱらチームを引っ張っているのは、ソフトボール出身の捕手で強打者で人妻のドティ(ジーナ・デイビス)。客の入りが悪いと言われ、自ら開脚捕球をする。
メイ(マドンナ)は観客にお色気を振舞い、ナインは「ファールを捕ればキス」なんてサービスでリーグを盛り上げる。
だが突然酒をやめたジミーは、ドティから指揮権を奪い返し、口汚い言葉で女子選手を鼓舞し、チームをワールド・シリーズまで勝ち進ませる。
その折も折り、ドティの夫が戦地から戻って来、彼女は夫と共に故郷に帰ろうとする。
「野球は君自身だ」
「大変すぎるのよ」
「だからこそ偉大なんだ」

ジミーの説得も空しく、チームを去るドティ。だが3勝3敗で迎えた最後の試合の日、マスクをかぶった彼女が現れる。だが相手チームの彼女の妹の活躍で試合を落とす。
別れ際にドティに向かってジミーは、男子リーグの監督を断ったと伝える。おれには今のチームがある、と。
  (注釈3)

2008年、ニッポンは北京オリンピックで女子ソフトボール・チームが金メダルを獲得した。
2009年には、ワールド・ベースボール・クラシックでチャンピオンに輝いた。
2010年には、日本でも女子プロ野球リーグが復活した。

野球にしろ、ソフトボールにしろ、世界的なスポーツではない。
だが発明したアメリカ人に負けず劣らず日本人が愛する偉大なボールゲームである。
ゲーム中は地味な存在だが、監督の采配次第で面白くもつまらなくもなる。

ひいきのチームが勝っても負けても、酒は欠かせない。
注釈1、「ナチュラル」(監督:バリー・レヴィンソン)
    アメリカ映画 1984年製作 原題:The Natural
    原作:バーナード・マラマッド「奇跡のルーキー」

    メーカー:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
    メディア:Blu-ray
注釈2、「がんばれ!ベアーズ」(監督:マイケル・リッチー)
      アメリカ映画 1976年製作 原題:The Bad News Bears
      主題曲、ビゼー「カルメン」

      メーカー:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
      メディア:DVD
注釈3、「プリティ・リーグ」(監督:ペニー・マーシャル)
      アメリカ映画 1992年製作 原題:A League of Their Own
      主題歌:マドンナ

      メーカー:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
      メディア:DVD

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  • コメント ( 1 )

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  1. domino

    飲み過ぎです(笑)。
    「がんばれベアーズ」は
    それこそベアーの意味もわからない幼少のころに
    テレヴィで観て(何故か観ることができた)、
    非常に感動した憶えがありますね。
    しかし基本スポーツものって
    ほとんど観ないので、
    他の2本は観たことないです。
    これを機に観てみようかなぁ。