7年目じゃなくても、浮気の虫はおさまらない。
Pict by Dare Darlington
7年目じゃなくても、浮気の虫はおさまらない。
introducing 「間宮兄弟」「ウホッホ探検隊」「グッバイ・ママ」
「下着は冷蔵庫に冷やしてあるの」
2階のアパートに越してきたマリリン・モンローにそんなこと言われれば、マンハッタンに住む中年男じゃなくても、むずむずするものだ。
(注釈1)
大人の恋愛ドラマなんて、たいてい浮気をしたりされたりのオンパレードだ。
男にとって浮気とは、絶対にバレない方がいい。浮気が本気になったり、浮気が原因で別れたりすれば、せっかくの虎の子がパアになるからだ。
もし浮気がバレたとき、こう言ってごまかすしかない――「浮気の相手は君だけだ」
こんばんは、マンハッタン坂本です。
「間宮兄弟」はちょっと変わっている。
レンタル・ビデオ屋でアルバイトする女子高生の直美(沢尻エリカ)も妹の夕美(北川景子)も面白がって、彼らが自宅マンションで開く浴衣パーティに遊びに行く。三十過ぎて仲良く同居しているからだ。
兄の明信(佐々木蔵之介)は小心者だ。
ビール会社の上司で自ら「日曜日ここに行こうって女なの」と言う安西(岩崎ひろみ)の不倫相手である先輩の大垣(高嶋政宏)に頼まれて、妻のさおり(戸田菜穂)との離婚交渉の立会いをさせられる。そのとき、せっかく夫のためにつくった手料理が手つかずのまま捨てられることに耐えられない。
弟の徹信(塚地武雅)は、夫への届け物を持って兄を尋ねてきたさおりに一目惚れをする。だが離婚を承諾した彼女に見事にふられる。
結局、婚活に失敗した間宮兄弟は、他人の不倫騒動や女子高生の気まぐれに翻弄されながら結構楽しくやっていく。
(注釈2)
単身赴任先から久々に家族のもとに帰って来た榎本和也(田中邦衛)は、東京でインタビュア・ライターをする妻の登紀子(十朱幸代)と二人の息子と楽しい日曜日を過ごす。だが帰り際に、女ができたので会いにきてくれと妻に言う。
「知らないから信じられる。知ったから信じられないってのは、僕は嫌だった」
食品会社の商品研究所の同僚である若い良子(藤真利子)を社宅で紹介したあと、和也はバカ正直に心のうちを妻に明かす。
だからと言って登紀子が納得するわけがない。良子は、和也が内緒で次男に送らせた妻とのツーショット写真を見ていたせいか、逆上して言いたい放題。話し合いにならず飲み過ぎてダウンする。
帰京した母親の様子がどうもおかしい。子供たちは敏感に感じ取るが、登紀子は本当のことを教えない。家の中はぎくしゃくしてくる。おまけに、取材したロックシンガーが女を連れ込み、妻が助けを求めてくる。
しばらく仕事を休んで考えたあと、登紀子は離婚を決意する。いつもとぼけたことを言う小学生の次男は泣き出す。父親のスマートさを尊敬する中学生の長男は、母さんの勝手にしてと言いつつ、良子に会いに行く。やがて次男もしっかりやると言ってくる。
離婚届を出しさっぱりして仕事に精を出す登紀子のもとに和也から会いたいと電話がかかってくる。
四人は緊張気味にファミレスのテーブルを囲む。和也はウホッホと咳払いをしたあと、あの人と別れたと報告する。
(注釈3)
開業医の楠田(緒形拳)がいつものように野崎かな子(松坂慶子)の高級マンションを訪ねると、彼女が中に入れてくれない。いいけど、奥さん(室井滋)来てるわよ、と言う。うちの中古品のどこに魅力を感じたのかしらと乗り込んで来ていたのだ。
土産の鯛焼を渡して早々と退散した楠田は後日、カミさんの誕生日プレゼントを選んでくれないか、と彼女が勤める証券会社に電話をする。
「お互い趣味が似てんじゃないですか。僕に惚れたって点では」
どうして私に頼むのとあきれるかな子に対し、にやにやしながら楠田がそう答える。
泣きっ面に蜂というか、今度はマンションの権利書を持って小学生の大杉健(山崎祐太)が乗り込んで来る。健の父親は彼女のもとパトロンだった。しかも妻と共に車で事故死し、借金清算で残した財産がマンションだけだったからだ。
健は自分の部屋だと主張し強引に居座り、頭にくるかな子を尻目にやりたい放題する。その反面、ずぼらな彼女と違って、TVディナーだけでは栄養が足りないよとか言って、サラダと自家製のドレッシングをつくる。
高熱の風邪で寝込んだときは、楠田に往診を頼んだ上、朝がゆまで作ってくれる。
かな子はそんな健に対し、次第に情がわいてくる。
彼女のニューヨーク栄転が決まる。親子親善サッカー大会に参加した彼女は、健が年下の恋人のような存在となる。すべての事情を知った楠田は別れるしかないと悟る。
黙って出て行ったかな子を追って、健は楠田の車で成田空港へ急ぐ。
涙ながらにかな子に手を振る健。彼女の姿が見えなくなったとき、楠田が健の肩にそっと手を置き、促す。
レインコートの二人は、それぞれの我が家へ戻って行く。
「原作は…竹内まりやの「駅」です。」というのが「グッバイ・ママ」公開当時の宣伝コピーだった。
従って、先に駆けつけた山崎裕太と松坂慶子が抱き合う姿を、飛行場のロビーから見守る緒形拳の前を竹内まりやが通り過ぎて行く。そのシーンで「駅」が流れた。
(注釈4)
2008年に行われたファンのリクエスト投票で、「駅」が第一位に、映画の挿入歌として流れた「元気を出して」が第三位に選ばれた。その際に製作したコンプリート・ベストアルバムの中で、専売特許のようにたくさんの不倫ソングを書いてきた、と竹内まりやはコメントしている。
(注釈5)
ファンとしては不倫ソングも悪くないが、朝は「毎日がスペシャル」がいい。
夜はCMソングがいい。♪ウイスキーが、お好きでしょ?
注釈1、「七年目の浮気」(監督:ビリー・ワイルダー)
アメリカ映画 1955年製作 原題:The Seven Year Itch
ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)主演男優賞受賞
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注釈2、「間宮兄弟」(監督:森田芳光)
日本映画 2006年製作
原作、江國香織
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注釈3、「ウホッホ探検隊」(監督:根岸吉太郎)
日本映画 1986年製作
原作、干刈あがた
脚本、森田芳光
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注釈4、「グッバイ・ママ」(監督:秋元康)
日本映画 1991年製作
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注釈5、「Expressions」(アーティスト:竹内まりや)
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